梅雨が明け、猛烈な暑さが続く九州・沖縄地方。酷暑を乗り切るため、各県の地元紙がイチ推しするご当地スイーツやグルメを紹介する。お取り寄せ可能な一品ばかりなので、お試しあれ。

 沖縄県産のパイナップルやマンゴー、スイカにシークヮーサー、紅芋など南の島の味覚を夏に欠かせない氷菓にぎゅっと詰め込んだ「やんばるジェラート」が人気だ。実際の果物より濃厚な味が特徴で、一口食べると「うんうん」と思わずうなずいてしまう。

 原材料は味や品質に変わりはないが、表面に軽度の傷や日焼けで出荷できなくなった規格外の果物と野菜。農家が手塩にかけて育てた作物を廃棄から救おうと、地元航空会社出身の國場和雄代表(71)が2015年、ジェラート加工を始めた。 

 「SDGsという言葉が世に出る前からやっている」と胸を張る。独自レシピの製法は非公表だが、濃度が高い旬の味を出すため果汁は50%以上含まれている。

 ジェラートは月40~50種類を販売する。県産の生乳や桑の葉、長命草を使った商品も開発。試行錯誤を続けながら新商品を生み出している。やんばるは沖縄本島北部を指すが、自身が名護市出身のため、商品名に付けた。

 無着色、無添加のジェラートはまさに宝石のような輝きだ。沖縄の自然の恵みをご賞味あれ。(中部報道部・砂川孫優)

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 【メモ】 やんばるジェラートは県内に6店舗あり、本店は宜野湾市嘉数3の19の1、電話098(943)5434。店舗ではシングル500円から販売。お取り寄せ用セットはミックス(6個、税込み3千円)など各種ある。詳細は、https://www.yanbarugelato-okinawa.com/まで。

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