特殊詐欺の被害が年々増加していて、国際電話の番号を使うといった新しい手口もうまれています。東海テレビの柴田美奈キャスターが18日、愛知県警中村署の1日署長に就任し、対策を呼びかけました。

 柴田キャスターは18日、パトカーで街をパトロールした後、名古屋駅前に設けられたイベント会場で特殊詐欺の被害防止を訴えました。

柴田美奈キャスター:
「特殊詐欺にあったことがある人、この中にいらっしゃいますか?件数と被害額ともに大幅に増加しています。慌てず落ち着いて、犯人と電話をしないことが一番大切です」

 クイズ形式で手口などを紹介し、駅を行き交う皆さんに注意を呼びかけるチラシを配りました。

 愛知県では2023年、特殊詐欺の被害総額が27億4800万円余りとなっています。22年に比べて7億円も増え、愛知県警も警戒を強めています。

 中村署の天野署長に聞いたところ、最近の特殊詐欺には“新たな傾向”があるということです。

愛知県警中村署の天野喜彦署長:
「国際電話にわれわれとしては非常に警戒していまして」

 署長によると、23年から増えているというのが「+1」や「+44」などで始まる番号からの詐欺電話。国際電話の番号に変換することで、発信元がわからないように偽装しているものとみられています。

柴田美奈キャスター:
「私もかかってきたことがあって、検索してみたらアフリカの国が出てきて」

天野喜彦署長:
「犯人はランダムにかけてきていると思われますので」

 手口を変えながら、特殊詐欺は忍び寄ってきます。被害に遭わないためには、犯人と直接会話をしないことが大切で、国際電話からの発着信を停止する手続きで対策することができます。

 柴田キャスターは、特殊詐欺の対策などを呼びかける愛知県警の広報用動画に出演する予定で、5月から愛知県警の公式YouTubeなどで公開される予定です。

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