17日夜、愛媛県と高知県で震度6弱を観測する地震が発生し、鹿児島県内でも湧水町で震度4を観測しました。

ここ最近、大きな地震が相次ぎ、南海トラフ地震との関連が気になっている方もいるのではないでしょうか。

そこで今回の地震のメカニズムや、いつ起こるか分からない地震に対して、私たちができる備えについて専門家に話を聞きました。

17日午後11時14分ごろ、豊後水道を震源とするマグニチュード6.6の地震が発生し、愛媛県と高知県で震度6弱を、鹿児島県内では湧水町で震度4を観測しました。

また、4月8日の大隅半島東方沖を震源とする地震では、宮崎県で震度5弱、鹿児島県では大崎町と錦江町で震度4を観測しています。

このように鹿児島県内でも地震が相次ぐ中、気になるのはこれらの地震と南海トラフ地震との関連です。

地震に詳しい鹿児島大学の井村隆介准教授は、南海トラフ地震とこれらの地震では震源の深さやメカニズムが明確に異なるといいます。

鹿児島大学・井村隆介准教授
「南海トラフの巨大地震はプレートの境界で発生する地震。一方、能登半島地震や熊本地震、阪神・淡路大震災は内陸の浅い地震。今回はプレートの中で起こっている。4月8日の大隅半島東方沖の地震もこのプレートの中で発生する地震だった」

これらの地震に南海トラフ地震との関連はないのでしょうか。

鹿児島大学・井村隆介准教授
「8日に起こって、17日の夜起こって。ではその関係はあるかというと、なかなか分からない。南海トラフとの関係はどうですかと言われると、メカニズムが違いますよ、とはっきり言える。それがどっちに働くかは分かりませんよと。それが本当にきっかけ、前兆だったのかは永遠に分からないのではと思う」

断定するのは難しい、今回の地震と南海トラフ地震との関連。
ただし、今後1週間程度は同程度の大きさの地震に警戒が必要としています。

いつ、どんな時に起きるか分からない地震に、私たちはどう備えればいいのでしょうか。井村准教授が指摘するのは、普段から身の回りを点検することの大切さです。

鹿児島大学・井村隆介准教授
「(17日の地震発生時は)自分はベッドの中に入っていました。机の下に入ることなどできない訳で、たんすなど頭の方に飛んでくるものがないようにしておくとか、地震が起きる前に確認しておかないといけない。よそで起きた時、何周年かの時に自分で周りを点検してみるとか。そうすることでスイッチの入り方が変わってくると思うので、普段からやっておくしかない」

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