ツキノワグマの個体数の管理について協議する岩手県の会合が7月19日に開かれ、2025年度の捕獲数の上限を2024年度と同じで過去最多の796頭とすることが決まりました。

猟友会や有識者などが出席した協議会では、県の担当者から2024年度のツキノワグマの状況が報告されました。

それによりますと、県内でのクマの出没件数は6月末時点で1439件(2023年同期比-203)で、過去最多となった2023年度よりは減っているものの過去5年で2番目に多い状況となっています。

そして19日は、2023年度のクマの捕獲数が上限としていた数を212頭上回る過去最多の898頭だったことも報告されました。

会合では捕獲数が増加傾向であることを踏まえ、2025年度の捕獲数の上限を2024年度と同じ796頭とすることが決まりました。

岩手大学農学部 山内貴義准教授
「何頭捕獲するかは重要だが、クマと共存するためにモニタリングは忘れず、捕獲も進めて共存を図っていく姿勢が重要」

県では今後も、市町村などと連携し被害防止に取り組むとしています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。