愛知県警本部

 愛知県犬山市のアパートで、女児(7)を暴行し死亡させたなどとして母親と内縁の夫が傷害致死容疑などで逮捕された事件で、2人のスマートフォンにけがをした女児の画像や、内縁の夫が日常的に暴行を加えていたことをうかがわせるメッセージのやりとりが残っていたことが、捜査関係者への取材で判明した。

 愛知県警によると、母親の内縁の夫、倉田凱容疑者(32)は5月24~25日、自宅で小学1年の島崎奈桜さんの腹などに暴行を加え、敗血症性ショックで死亡させた疑いがある。母親の島崎みなみ容疑者(33)は奈桜さんに適切な医療措置を受けさせず、死亡させたとされる。奈桜さんは翌26日に心肺停止となり、搬送先の病院で死亡した。

 捜査関係者によると、両容疑者のスマホから、けがをした奈桜さんや傷口を撮影した画像が複数見つかった。さらに、倉田容疑者が送信した暴行をうかがわせる内容のメッセージに対し、島崎容疑者がなだめるような返信をするなどのやりとりも残っていたという。

 奈桜さんは2022~23年にも倉田容疑者と入浴中に溺れて救急搬送されたり、不自然なあざが確認されたりし、児童相談所に計2回、一時保護されていた。

 県警捜査1課は、倉田容疑者がしつけと称して日常的に暴行し、島崎容疑者はそれを黙認していた疑いがあるとみて調べている。【田中理知】

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