17日夜は、緊急地震速報のアラート音に驚いた方も多いのではないでしょうか。

県内に緊急地震速報が出されたのは4月に入って2回目。
改めて緊急地震速報の仕組みと音が鳴った時にどういった行動をとればよいのかお伝えします。
(動画の中で当時の緊急地震速報の音が鳴ることがあります)


昨夜の地震では県内にも緊急地震速報が出され、携帯のアラート音が鳴り響きました。

緊急地震速報は、地震の時の安全確保をはじめ、工場の機械制御や電車の緊急停止などにも活用されています。どのような仕組みで運用されているのでしょうか。

(宮崎地方気象台 南海トラフ地震防災官真茅洋介さん)
「地震が発生しますと、P波と呼ばれる波とS波と呼ばれる波が発生します」
「P波というのは強い揺れを発生するS波よりも伝わる速度が速いため、P波を観測することによって、後から来る強い揺れS波が到達する前に皆さんに大きな揺れが来るということをお知らせする情報となっています」

緊急地震速報は最大震度5弱以上の揺れが予想される場合に、震度4以上を観測すると予想される地域に発表されます。

去年の2月からは、震源から離れた高層ビルなどが長時間にわたって大きく揺れる長周期地震動についても、階級3以上の揺れが予想される場合には緊急地震速報が発表されるようになりました。
しかし、アラートが鳴ってから揺れが来るまでの時間については震源との距離によって差があります。

8日の地震は、大隅半島東方沖で地震が発生した時の宮崎市の様子です。
アラート音が鳴ると同時に揺れているのが分かります。

17日夜の地震ではアラート音が鳴ってから20秒ほど経ってから揺れ始めています。

(宮崎地方気象台 南海トラフ地震防災官真茅洋介さん)
「緊急地震速報の技術的なところでもありまして、P波を先に検知しないと発表できませんので、地震が近いところ、直下で発生した場合などでは緊急地震速報が発表されずに強い揺れが来るということも十分可能性はあります」
「(緊急地震速報が)鳴りましたらほんのわずかな時間しかないかと思いますが、そのわずかな時間を利用して命を守る行動、身を守る行動をとっていただきたいと思います」

緊急地震速報が鳴った時にエレベーターに乗っていたら最寄りの階にすぐ停止させる、家のキッチンにいる場合は火を消すなど、揺れが来るまでの数秒の間で何ができるのか、日頃からしっかりイメージして考えておくことが重要です。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。