リニア中央新幹線のトンネル工事を巡り、岐阜県瑞浪市で井戸水などの水位が低下している問題で、公になる前にJR東海側が「原因調査を考えていない」などと説明していたことについて、丹羽俊介社長が17日の記者会見で、「調査を行うまでもなく当社の工事が原因」という趣旨だったと話しました。

 リニアのトンネル掘削工事が進められていた岐阜県瑞浪市では2024年2月以降、ため池などで工事が原因とみられる水位の低下が確認され、JR東海は5月から工事を中断しています。

 岐阜県によりますと水位の低下が公になる前、県や瑞浪市との会議でJR東海の担当者は「多大な費用と時間を要するため、詳しい原因調査は考えていない」「工事を止めたからといって水位低下が収まるわけではない」と説明し、波紋を広げていました。

 JR東海の丹羽俊介社長は17日の記者会見で、担当者の発言について言及しました。

JR東海の丹羽俊介社長:
「当社の工事が原因であるか調べるための詳細な調査を、手間をかけて行うまでもなく、当社の工事が原因であると(いう趣旨だった)」

 その上で、丹羽社長は「環境保全の措置を実施するため、ある程度まで掘削工事をする必要があった」と説明しました。

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