「極めて危機的である」と教育現場の気の緩みを指摘しました。
札幌市教育委員会は7月17日、中学校で生徒の個人情報のずさんな管理が相次いだことを受け、学校に再発防止の徹底を指示しました。
「(教育現場は)周囲の信頼の上に成り立っている。(個人情報の流出が相次いだことは)極めて危機的である」(札幌市教育委員会 山根 直樹教育長)
札幌市教委は小中学校や幼稚園などの管理職を集めた研修会で、強い危機感を示しました。
札幌市ではあいの里東中で生徒や保護者の内部資料を体育館に置き忘れ、ネット上にも流出。
中島中学校でも個人情報が書かれた座席表が教室に放置されました。
いずれも教師のずさんな管理が原因で、複数の生徒が個人情報を目にしていました。
こうした事態に市教委は教育現場の気の緩みを指摘。
「ちょっとぐらいなら大丈夫だろうという意識が、どうしても人間、忙しかったり、慣れて来たりすると出て来るのかなと思う」(山根教育長)
学校側も緊張感を高めています。
「情報をみんなで共有していく上では、きちんと取り扱っていかなければならない」(中学校長)
「(信用と信頼は)少しでも失ってしまうと、取り戻すのに大変な時間が必要になる。今まで以上に気を引き締めていきたい」(高校の事務長)
市教委は全教職員に個人情報の取扱研修の実施を指示し、再発防止の徹底を求めました。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。