埼玉県警本部

 公益社団法人「日本PTA全国協議会(日P)」が発注した外装改修工事を巡り、取引先に水増し請求させて同会に損害を与えたとして、埼玉県警捜査2課は17日、さいたま市中央区本町西5の日P元参与、青羽章仁被告(54)=業務上横領罪で起訴=を背任容疑で再逮捕した。

 逮捕容疑は青羽容疑者が参与だった2022年8月~23年1月、東京都港区の日P事務所の外装改修工事で、知人が代表を務める業者(同市)に工事代金を水増し請求させるなどして、約1200万円の損害を与えたとしている。同課は認否を明らかにしていない。

 同課によると、日Pが支払った代金のうち、実際の工事費を差し引いた約1200万円が工事業者から青羽容疑者の関係会社の口座に振り込まれ、直後に全額引き出されていたという。青羽容疑者は日P事務局を事実上管理統括していたとみられ、日Pの職員は「工事は任せきりだった」などと話しているという。県警は引き出した金の使途など全容解明を進める。

 青羽容疑者は、さいたま市PTA協議会名義の預金口座から計485万円を着服したとして逮捕、起訴されている。【安達恒太郎】

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