皿に盛りつけられた肉厚なカツオの刺し身。

常連客が「おいしい!しっとりしていますよね!パサパサ全然してなくて、おいしい~やっぱりおいしい!」とその味を楽しんでいました。

次々と注文が入るカツオですが、2024年はその身の部分に“ある変化”が起きているというのです。

お食事処長咲や亀井町店・増田雅代店長:
この辺も全部脂のってると思う。ここもこの部分も。

普段よりも脂乗りが良いといいます。
その乗り具合について、増田店長は「戻りガツオぐらいの脂はあると思います」と話しました。

まだ7月だというのに、秋に水揚げされる戻りガツオのように脂乗りが抜群だというのです。

店の仕入れ先は、生鮮カツオの水揚げ量が27年連続日本一の宮城・気仙沼。

港ではたくさんのカツオが水揚げされていました。

例年、この時期はさっぱりとした味わいの初ガツオのシーズン。

それが2024年は全く違うのだといいます。

カツオ漁船の漁労長:
去年の秋の魚よりおいしい。今までの常識じゃはかれない。

専門家によると、東北沖の現在の漁場では、暖水塊と呼ばれる巨大な渦を巻く海流が発生し、餌となる小魚が集まっているといいます。

2024年のカツオは、海水温が高いそのエリアにとどまって餌をしっかりと食べたことで、戻りガツオのように脂が乗ったと考えられるということです。

異例の猛暑による影響は旬の夏野菜にも及んでいます。

畑へと進む多くの家族連れ。手には青いかごを持っています。

皆さんの目当ては今が食べごろのトウモロコシです。

夏の日差しが照り付ける中、子供たちも元気にトウモロコシ狩り。

かごには、とれたてのトウモロコシがたくさん入っていました。

収穫したトウモロコシは、そのまま生で食べることができます。

自分たちでとったトウモロコシの味に子供たちは「おいしー!」と笑顔を見せていました。

トウモロコシにかぶりつく子供を見て、「こんなに食べることはないですね。食べっぷりが違います」と話す参加者もいました。

このトウモロコシ、2024年は例年よりも収穫時期が早まったといいます。

ハナシマ農園・花嶋和夫さんは原因を「猛暑で早くできすぎて、一気に進みが早くできてしまう、完熟してしまう。それを過ぎるともうしなびになってしまう。水分がないんで。異常ですよね、はっきり言ってね」と話しました。

本来であれば、あと1週間は収穫できるといいますが、この3連休が収穫のラストチャンスだということです。

それでも、花嶋さんによると「例年からみると一回りぐらい大きい方ですかね」といいます。

猛暑に負けず、すくすく育ったトウモロコシ。子供たちを笑顔にする味であることは間違いありません。

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