陸も海も暑すぎる

 連日、うだるような暑さです。7月に入ってから最高気温が35度を超える「猛暑日」は、那覇では5日と8日の2日あり、最低気温はずっと27.5度以上。25度以上の「熱帯夜」が続いています。老若男女問わず、涼しい環境で過ごしたりこまめな休憩を取ったり、水分補給・塩分補給を心がける必要があります。

 気温だけでなく、海水温も高くなっているようです。県内各地の観測地点で統計を開始した1982年以降、過去最高値を記録しました。このままの傾向が続くと、高潮や台風発生時の勢力、サンゴの白化現象などにも影響しそうで、警戒が必要です。海水温の上昇は気温の上昇につながるとして、専門家は「熱中症予防のための行動を」と呼びかけています。

 海水温上昇の影響なのか、石垣市内では、水揚げされる多くのマグロの身の一部が白っぽくなる「焼け」と呼ばれる現象が関係者を悩ませているそうです。廃棄の部分が増えるほか、マグロ全体の鮮度にも関わるということで、猛暑は私たちの食にも影響が及びそうです。

「焼け」の部分を切り取ったメバチマグロのブロック=10日、石垣市

待ち遠しいイベント

 熱中症に注意は必要ですが、夏といえば旅行やレジャー、イベントなど、おでかけの予定もたくさん増えますよね。中でも沖縄の9月の風物詩といえば、安室奈美恵さんを冠した花火イベント。

安室奈美恵さんのライブ映像に合わせ打ち上がる花火=2023年9月17日、宜野湾海浜公園トロピカルビーチ特設会場

 安室さんの引退から5年の節目で「WE ♥ NAMIE HANABI SHOWsupported by セブン-イレブン」は昨年終了しましたが、安室さんの故郷・沖縄をこれからも多くの人に知ってほしいとの思いを込めた「沖縄かなさ花火supported by セブン-イレブン・沖縄」がことし9月に開催されます。

 日本の音楽シーンを席巻し、2018年9月に引退した安室さん。引退からもう6年がたつなんて信じられないほど、そのカリスマ性や魅力でいまだに私たちを魅了しています。ぜひ今年の夏は「WE ♥ NAMIE」の思いを継ぐ「沖縄かなさ花火」を見に行きませんか。

 過去の安室さんの花火イベントの様子や、安室さんの記事はこちらから。

運転しなくても快適な旅行を

 観光シーズンとなり、県内には多くの観光客が訪れています。運転免許を持たない人や運転に自信がない人でも、これからは本島中部・北部まで足を伸ばしやすくなるかもしれません。今月にも北谷町に新しい交通拠点が設置されます。観光客の利便性向上や交通渋滞の緩和を目指します。

 首都圏・阪神圏の18~25歳のZ世代1万人を対象にした過去の調査では、44.4%が運転免許を持っておらず、持っている人でも62.9%が「旅先で運転したくない」と回答しています。(詳しくは、こちらの記事から)。沖縄に来て、豊かな自然、文化、歴史を知ってほしい。そのためにも、新しい交通拠点が課題解消の一助になることを期待しています。

沖縄の学生、全国と違う特徴は

 大学3年生など就職活動に取り組む学生にとって、夏休みにインターンシップに参加する人もいるのではないでしょうか。今週は、就活に関するこちらのウェブオリジナル記事も読まれました。

 人手不足が深刻になる中、新卒採用を重視する企業は多いと思います。ただ、企業が考えている以上に、学生は働き方をはじめ人権、環境、平和や公平性を重視する「SDGs(持続可能な開発目標)」の取り組みを見ているようです。採用担当者のみならず、経営層にも読んで考えてほしい一本です。

 12日には、16歳未満の少女を誘拐し、性的暴行を加えたとして起訴された、嘉手納基地所属の空軍兵長(25)の初公判が那覇地裁であり、被告は無罪を主張しました。

 裁判の過程で真相が明らかになり、二度とこうした事件が起こらないように、日米両政府がしっかりとした再発防止策を作ることを願います。今週のデジ編チョイスは川野百合子が担当しました。

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