子どもたちの夏休みまであと少しですが、スマホを触る機会も増えるのではと心配な保護者の方は多いのでは?

 SNSでのトラブルを調べました。

 「(友人が)あげてほしくない写真が出回って、その人が嫌な思いをしたみたいな。人生が終わったみたいな顔をしていました」(SNSを利用する学生)

 「匿名で『きもい』とか『ブス』とか送られて悩んでる人がいました」(SNSを利用する学生)

 SNSをめぐり、友人が嫌な思いをしたことがあると話してくれた学生たち。

 実際、北海道教育委員会によりますと2023年度、SNSなどで1200件ほどの不適切な発言を認知しましたが、90%以上が中高生によるものでした。

 3年前、旭川市の公園で凍死した当時14歳の広瀬爽彩さん。


 SNSを通じて画像を拡散されるなどのいじめを受けていて、生前、市内の民間相談センターに悩みを打ち明けていました。

 「(爽彩さんは)ちょっと涙ぐんだ感じで『拡散されました』って。(その後、連絡がなかったので)お母さんと学校へ行って解決できたのかなって。爽彩ちゃんのことはそれ以上、わからなかったんですよね」(広瀬さんから相談を受けた 村岡 あつ子さん)

 6月末、旭川市の再調査委員会が市長に広瀬さんが受けていた「いじめ」と「自殺」の因果関係を認める報告書を提出しました。


 一方、村岡さんは子どもが危険に巻き込まれるSNSの現状を嘆きます。

 「(SNSの使い方次第で)子どもはどんどん事件に巻き込まれたり、嫌な思いをしたり。このスマートフォンを作った大人が、責任と義務を持って歯止めをしてほしい」(村岡さん)

 年々、深刻化するSNSのトラブル。

 誹謗中傷などについて相談を受けつけている違法・有害情報相談センターによりますと、2023年度の相談件数は約6500件でした。

 これは10年前と比べて約2.2倍となります。


 6割ほどを占めるのが、許可なく写真などを公開するプライバシーの侵害や誹謗中傷です。

 SNSのトラブルなどに詳しい足立敬太弁護士は…

 「(トラブルになりやすいケースは)意外と身近なところのトラブル、リアルで何らかの関係があるだとかあるいは友達の友達程度の繋がりで関係はあると、これがネット上でトラブルになると」(SNSのトラブルなどに詳しい 足立 敬太 弁護士)

 身を守るため、対策を徹底する人もいます。

 「知らない人に自分から話しかけたりDM送るとかはしたくないから気をつけている」(SNSを利用する男性)

 「知り合いしかフォローしない。(Q:知らない人からフォロー申請は?)来たりはしますけど、怖いので通したりはしない」(SNSを利用する学生)

 一方、被害に遭うケースとは別に子どもがトラブルを起こした場合、保護者が責任を問われることもあるといいます。

 「場合によっては、その状況を放置した親、親権者の責任。賠償義務を親権者が賠償しなければいけないといったことが考えられる。子どものネット利用状況は確認したほうがいい」(足立 弁護士)

 夏休み前のいま、改めてSNSの使い方を家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。

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