愛媛県南部で１７日深夜に豊後水道を震源とする地震が発生し、愛南町で初めて最大震度６弱を観測しました。この地震で県内では、少なくとも６人が軽いけがをしています。地震による津波はありませんでした。
この地震は愛媛県沖の豊後水道で１７日午後１１時１４分頃に発生し、地震の規模を示すマグニチュードは６．６で、震源の深さは約３９キロ。愛南町で震度６弱を観測しました。愛媛で震度６以上を観測したのはデータが残っている１９１９年以来初めてです。
県内ではこのほか宇和島市で震度５強、八幡浜市、大洲市などで震度５弱、ほかの市町も震度３以上を観測。震度４の揺れを観測した伊方町の伊方原発３号機は、設備の一部がバックアップに切り替わり、発電機の出力は２％程下がったものの「運転に影響はない」としています。
各地で地震による被害が確認されています。大洲市肱川町で土砂崩れが発生し、国道１９７号線が通行止めになっています。宇和島市では住宅の屋根瓦がはがれ落ちるなどの被害が出ています。
ケガ人は６人確認されています。宇和島市で９４歳の男性が割れたガラスで手を切ったほか、東温市で６３歳の女性が階段から落ち左手の小指を骨折するなどしています。
ＪＲ四国によりますと、予讃線の松山～宇和島駅間や予土線で始発から運転を見合わせていて、朝から通勤や通学の足に影響が出ました。
気象庁は今後１週間程度、震度６弱程度の地震に注意を呼びかけています。
気象庁によりますとこの地震は南海トラフが想定される震源域で起きたものの、地震の規模が基準を下回っていることなどから、南海トラフ地震の可能性を評価する臨時の検討会は行わないということです。
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