梅雨前線の影響で、福島県内は7月9日も会津などで強い雨が局地的に降った。会津では8日から雨が断続的に続いていて、喜多方市では土砂崩れが発生。コメ作りや生活への影響が心配されている。

喜多方市の山都町。8日の大雨で土砂崩れが発生し、田んぼに水を送る用水路が寸断された。8日の降り始めからの雨量が71.5ミリに上った喜多方市。この用水路は2年前の大雨で流される被害を受け、2023年に復旧が終わったばかりだった。
近くの米農家の田中政力さんは「上からの雨水がすごい勢いで来て、山砂が音を立てながら崩落してきた」と発生の様子を語る。

この用水路はコメ作りだけでなく、消火活動など日常生活にも活用されているが、まだ復旧の見通しは立っていない。田中さんは「8月になると稲の穂が出てくるので、その時は水も必要ですから、収量とかが心配になってきますね」という。

梅雨前線の影響で9日も不安定な天気が続く福島県内。
福島テレビ・佐藤弘崇記者:「日中雨が降ったりやんだりが続いていた喜多方市ですが、昼過ぎになり少し強い雨が降ってきました」

観光客は“足止め”を余儀なくされていた。長野県から訪れた観光客は「雨降るとは思って旅行に来たんですけど、降ったり止んだりで予定が立たなくて困っている」と話す。

県内では前線が少なくとも週末まで停滞し、大気の不安定な状態が続くと予報されている。局地的な強い雨などにより、地盤が緩んでいるおそれもあることから、気象庁が土砂災害などへの警戒を呼びかけている。

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