熊本市の慈恵病院が運用する『こうのとりのゆりかご』や『内密出産』をめぐる、子どもの出自を知る権利についての検討会が開かれ、情報の保存や開示方法について議論が交わされました。
熊本市と慈恵病院による検討会では、出自を知る権利について一定の指針をつくろうと、議論が続られています。
会は非公開で行われ、7月8日の8回目の会合では、現在は慈恵病院が保存している母親の情報を誰が・いつまで・どのように保存するのか。
また、子どもは何歳で開示請求できるのかといった内容について意見が交わされました。
保存については氏名や生年月日といった『母親の身元を特定する情報』と、預けられた経緯や子どもへの手紙など『特定には至らない情報』を分けて保存すべきという意見で一致したということです。
石黒大貴委員(弁護士)「開示するときの(母親の)同意の問題もあるし、特定に至らないとする情報でも漏れ出る可能性もある。慎重に分けないといけないと個人的に思う」
また、子どもがいつの時期に、どこまで知りたいのか、当時者へのアンケートを行い議論を深めることを決めました。
次回の検討会は8月10日に開催、2024年12月に結論を示す方針です。
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