能登半島地震から半年がたちますが、長野県内からの支援は続いています。この週末、上田市の高校の文化祭や長野市の夏祭りでも、被災地の物品が販売され、多くの人が応援の思いも込めて買い求めていました。

週末に行われた上田市の丸子修学館高校の文化祭「柳門祭」。一般公開日の6日は、ある販売コーナーに多くの人が集まりました。

塩を使ったキャンディーに。人気カレー店のレトルトカレー。能登半島地震で大きな被害を受けた石川県の物品を集めたコーナーです。

2年生の有志でつくる「能登のためにできることプロジェクト」が企画しました。

「能登のためにできることプロジェクト」・保科諒さん:
「被害を受けて何か自分にできないかなというのがあった。少しでも応援している気持ちが(被災地に)伝われば」

中でも人気だったのが、長野県で7割が消費されるという七尾市のメーカー・スギヨの「ビタミンちくわ」です。元日の地震で工場が被災し生産がストップしていましたが、6月1日に再開。県内の食卓にも戻ってきました。

県民熱愛の「ビタちく」を文化祭で販売したいと考えた生徒たち。スギヨに打診し、120袋を販売することに。

7月3日には担当者を招き、被災の状況や復興への歩みなどの話も聞きました。

スギヨ・水越優美さん:
「長野県の高校生からそういう思いを聞けると予想していなかった。長野県の方々の支援を石川県に届けられるよう『ビタミンちくわ』がつないでいけたら」

客:
「ちくわ10本ください」

「ビタちく」を10袋購入する人もー。

「ビタちく」10袋購入した人:
「多少なりとも支援につながれば。若い力で何とか能登半島に支援をしてもらえたら」

用意した120袋は2日間で完売。売り上げは、義援金として被災地に送るということです。

7日、長野市で行われた「善光寺表参道夏祭り」。その会場の一角にも、能登半島地震の支援ブースが設けられていました。

販売されていたのは、能登の食材を使ったジェラートや、海産物など。今も炊き出しの支援を続ける長野市の市民有志が被災地から仕入れました。

被災地は、今も多くの住民が避難所などで生活していて、水産加工の工場なども再開できていないところが多く、復旧・復興が進んでいない印象だと言います。

能登の支援続ける・星野良和さん:
「少しでも早く再開してほしいという応援の思いで、皆さんに協力してもらえれば、(被災地の方たちが)喜んでもらえるのではないかと思って」

ブースには10品ほどが並び、訪れた人たちが続々と買い求めていました。

購入した人:
「北陸の方の昆布を巻いたおにぎりが好きで、おいしく、少しでも力になれればいいかな」

ジェラートを購入した親子は…

子ども:
「おいしいです」

親:
「復興したらまた行ってみたいけど、まだ行ったことがないので。ぜひこういう機会に支援していきたい」

能登の支援続ける・星野良和さん:
「応援のために買ってくれる人たちの顔を見れば、また行って頑張ろうという気になるので、一緒に(これからも)能登を応援してほしい」

能登半島地震から半年がたちますが、信州からの支援は続いています。

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