(菅井貴子気象予報士が解説)午後6時半現在

◆梅雨前線が北上
 北海道の南に梅雨前線が停滞しています。
 太平洋高気圧の勢力が一時的に強まり、梅雨前線を北に押し上げました。
 本来は梅雨がない北海道ですが、前線から湿った空気が流れ込み、
 大気の状態が不安定になりやすく、
 今週前半は、蒸し暑さが続き、にわか雨を繰り返しそうです。

◆全国的に暑い
 梅雨前線の南側の関東から西日本にかけては、暑さが厳しくなっています。
 日本で最も暑くなったのは、和歌山県新宮で39.6℃で、
 記録的な暑さとなりました。
 東京都府中市でも39℃以上で、史上一番です。
 沖縄県那覇も珍しく35℃以上の猛暑日となっています。
 北海道内では、札幌は22.7℃と、しのぎやすくなりましたが、
 根室市厚床や足寄町では30℃以上でした。

◆雨雲の様子
 道東で積乱雲が発達しています。
 厳しい暑さをさますような夕立です。
 今夜遅くにかけて、1時間に30ミリ以上の激しい雨や
 雷、ひょうを伴うおそれがありますので、
 天気の急な変化に引き続き、ご注意下さい。

◆あす9日(月)の天気・気温
 全道的に雲が多く、所々で、雨が降るでしょう。
 変わりやすく、晴れ間が出たと思うと
 通り雨を繰り返すような天気です。
 外出は、傘を持ち歩きましょう。
 日中の気温は、日本海側で、前日より3~5℃も高く、
 蒸し暑くなりそうです。札幌も26℃まで上がる見込みです。

◆札幌の10日間予報 9日(火)~18日(木)
 10日(水)~11日(木)は、晴れマークですが、
 すぐ近くに梅雨前線がありますので、
 前線の動き次第では、雨予報に変わる可能性があります。
 今週は、最新の予報を確認してください。
 晴れても、雨が降っても、変わらないことは、気温が高いことです。
 25℃以上の夏日が続き、湿度も高いため、
 朝晩もムシムシと感じられそうです。

◆全道の週間予報 9日(火)~15日(祝・月) 
 梅雨前線や、上空の気圧の谷の影響を受けやすく、
 からりと晴れる日は少なくなりそうです。
 毎日のように、にわか雨を繰り返しますので、雨具を持ち歩きましょう。
 道南や太平洋側沿岸部は、濃い霧がかかりやすくなりそうです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。