静岡県牧之原市にある認定こども園で、通園バスに3歳の女児が置き去りにされ死亡した事件で、禁錮1年4カ月の実刑判決を受けた当時の園長が7月7日、控訴しない意向であることがわかりました。

2022年9月5日、静岡県牧之原市にある認定こども園「川崎幼稚園」では、通園バスに河本千奈ちゃん(当時3)が5時間以上にわたり置き去りにされ、重度の熱中症「熱射病」によって死亡した事件をめぐっては、検察が当時の園長とクラス担任の2人を起訴し、静岡の地方裁判所は7月4日、元園長について禁錮1年4カ月(求刑:禁錮2年6カ月)の実刑判決を言い渡しました。

一方で、元クラス担任は禁錮1年・執行猶予3年(求刑:禁錮1年)の有罪判決となっています。

こうした中、元園長の息子で川崎幼稚園を運営する学校法人榛原学園の理事長が7日、報道陣の取材に応じ、控訴しない意向を明らかにしました。

また、理事長から控訴しない方針を伝えられた千奈ちゃんの父親は「反省しているのであれば当然のことだと考えていたし、裁判長の丁寧で詳細まで述べられていた判決理由を法廷で聞き、なお控訴する自信があるのであればサイド、被害者参加制度を使い娘のために何度でも戦うつもりだった」とコメントしています。

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