旧優生保護法のもとで不妊手術を強制されたのは憲法違反とした最高裁の判決を受け、この地方で裁判が続いている夫婦が国に謝罪などを求めました。

 聴覚障害を理由に不妊手術を強いられた名古屋市の尾上一孝さん(77)と妻の敬子さん(74)が国に賠償を求めた裁判では、1650万円の支払いを命じた名古屋地裁の判決に国側が控訴しています。

 5日会見を開いた一孝さんは、「最高裁の判決で終わると思ったがまだ裁判は続きます。国は謝罪をしてほしい」などと手話を通じて語り、敬子さんも「差別のない社会になってほしい」と訴えました。

 最高裁は3日、不妊手術につながった旧優生保護法について「個人の尊厳と人格の尊重の精神に反する」などと指摘し、憲法違反と判断しています。

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