長野県で、野ざらしのまま地面に放置されていた靴が目撃されました。
1カ所だけでなく、あちこちに散らばっていたのです。
住人たちが事件に巻き込まれたのか。
さらに不可解なのは、見つかったのは片方の靴のみだったのです。
連続靴泥棒を見つけるため、現地を取材すると、意外な犯人の姿が浮かび上がってきました。
事件が起きているのは、諏訪湖の南西にある長野・辰野町。
第一発見者の副町長が現場を案内してくれました。
辰野町・山田勝己副町長:
自宅の周りに靴が片方ずつ置き去りにされていた。毎日と言っていいぐらいに転がっている、これはおかしいと。
副町長が所有者に持ち帰ってもらおうと落ちていた靴を並べると、その数、何と20足以上。
被害に遭った住人は、「もう片方はどこかにいってる。だからどこかで出てくる」「高価な物ではない、盗む人なんていないと」などと話しました。
一体、誰が何のために片方の靴だけ盗むのか。
キツネにつままれた様子を浮かべる住民たち。
犯人の足取りを追うべく、副町長と共に取材班が捜索を開始したその時、落ちていた靴を発見。
至るところに片方だけの靴が放置されていたのです。
色もサイズもバラバラですが、よく見ると、見つかった靴には不自然な穴があいているという共通点が。
「イット!」は、靴泥棒の姿を捉えようと真夜中にカメラを設置。
すると、そこには暗夜に目を光らせ、カメラを見つめるキツネの姿が。
副町長によると、この地域では野生のキツネが多く生息していて、靴泥棒の犯人はキツネの可能性が高いという。
にわかには信じられませんが、キツネが靴を盗む可能性はあるのでしょうか?
麻布大学・塚田英晴教授は「エサと間違えて運んでいると考えられる。(人間の汗など)タンパク質が分解すると、くさい臭いを出す。キツネは、(動物の)死骸も食べるので、同じような臭いと勘違いして運んだか」と推測。
専門家によると、キツネだけでなく、タヌキやイタチも靴を盗むことがあるというのです。
こうした野生動物などが出る地域では、靴を外に出さず、しっかり戸締まりをするなどの対策が必要です。
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