福島第一原子力発電所2号機で準備が進められている燃料デブリの試験的取り出しをめぐり、東京電力は7月10日にもロボットを原発構内に搬入する方針を示した。

デブリの試験的取り出しをめぐっては、ロボットを通す配管に溶けたケーブルが詰まっていることが発覚したことから、当初の大型ロボットよりも狭い範囲を通過できる「釣り竿型のロボット」が新たに作られている。

東京電力によると、現在ロボットが置かれている兵庫県神戸市の工場から、7月10日にも第一原発に運び込む方針で、その後、7月中旬以降を目途に2号機に設置する。

設置が完了してから、原子力規制委員会が「ロボットが安全に使用できるか」などを確認する「使用前検査」を実施し、この合格をもってロボットが使用可能となる見通し。

福島第一原発の1号機から3号機までには約880トンの燃料デブリがあると推定されていて、試験的取り出しは早ければ8月にも着手、数グラムのデブリを取り出す計画となっている。

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