秋田市の新城川沿いの桜が、2023年7月の大雨被害を乗り越え開花を迎えた。
伊藤晴子記者:
「まだ去年の大雨の爪痕がみられる新城川周辺ですが、桜が見事に咲いています」
秋田市飯島の新城川サクラ小道(ロード)では、4月14日からソメイヨシノが咲き始め、見頃を迎えている。川沿いに約1.5キロ続く桜並木は、地域の憩いの場として愛されている。
桜並木を訪れた男性は「桜を撮っていた。ことしはきれい」と咲きそろった桜を楽しんでいた。
木が植えられてから2024年で21年目。桜は順調に育ったものの、200本あった木は190本に減少した。理由は2023年7月に県内を襲った記録的大雨で新城川下流の堤防が崩落し、桜の木10本が流されたからだ。
近所の女性は「怖かった、ここが流されていくとき。よその桜を見に行くのは大変。でも、ここの桜がこんなに咲いてくれるから出かけなくても寂しくない」と話してくれた。
現在は通行止めで、2024年度から復旧工事が始まり、2025年から2年はサクラ祭りを通常通り開催できない見込み。また道路工事のため、今後さらに桜の木が伐採される予定で、いまの桜並木が見られるのは2024年が最後となる。
飯島穀丁町内会・宮崎一彦副会長:
「見事に花を咲かせてくれて、ことしも多くの人が災害のことも心配しながら、駆け付けてくれて心強く思っている。桜の名所として位置付けられているので、残った桜で地域を盛り上げていきたい」
サクラロードは4月20日まで午後6時から午後9時までライトアップされ、幻想的な夜桜も楽しめる。
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