佐世保市の「ポケふた」=長崎市で2024年6月28日午前11時41分、樋口岳大撮影
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 長崎県は28日、「ポケットモンスター」のゲームやアニメなどを展開する株式会社ポケモン(東京都港区)と、県の魅力発信などに関する連携協定を結んだ。同社が県内全21市町に寄贈するマンホールのふた「ポケふた」を巡る周遊ラリーやコラボレーション商品の販売などで地域活性化を目指す。

 各地の「推しポケモン」が地域の魅力を発信する同社の「ポケモンローカルActs(アクツ)」の一環。しっぽから光を放つポケモン「デンリュウ」が「多くの島や灯台がある長崎県と親和性が高い」などとして、県の「ながさき未来応援ポケモン」に選ばれた。

 香川県や北海道などに続いて10道県目の取り組み。長崎県内の若者が未来を語り合う県の会議でポケモン活用のアイデアが出されたことを受け、県が同社に猛アタック。同社の県出身社員が「どうしてもやりたい」と熱望し実現したという。

「ポケふた」を紹介するデンリュウ(右)と宇都宮崇人氏(左端)、大石賢吾知事=長崎市で2024年6月28日午前11時11分、樋口岳大撮影
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 ポケふたは、29日に佐世保市の「させぼ五番街」▽7月8日に大村市の新大村駅ガレリア▽同9日に新上五島町の有川港多目的ターミナル――などで順次お披露目。11月~2025年2月にポケふたや県内の観光地を周遊するスタンプラリーの実施を予定する。

 28日から長崎電気軌道(長崎市)のラッピング電車の運行が始まり、29日から西肥自動車(佐世保市)でもラッピングバスが運行。また、文明堂総本店(長崎市)が8月にポケモンとコラボしたカステラを発売する他、県は他の事業者からもコラボ商品の提案を受け付ける。

 県庁であった発表式で、同社の宇都宮崇人代表取締役最高執行責任者は「しっぽの先はまぶしく光り、遠く離れた外国まで届き、海の道しるべとなる」というデンリュウの特徴を紹介し、「日本の窓口になった長崎の歴史、国際都市として海外と積極的に交流していく長崎の未来、この両方とデンリュウは相性が抜群」と強調した。

 大石賢吾知事は「ポケモンは日本でも世界でも愛される日本が誇る大切なコンテンツ。デンリュウが長崎に応援に来てくださることになり、うれしくてワクワクしている」と語った。【樋口岳大】

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