奈良市で開かれていた2025年大阪・関西万博の「国際参加者会議」は最終日の26日、海外パビリオンのタイプ別に内装工事や運営方法など実務的な説明があった。会議には約160の国・地域などから計約600人が出席した。
終了後の記者会見で、博覧会国際事務局(BIE)のディミトリ・ケルケンツェス事務局長は「焦点はパビリオンの建設から、コンテンツやプログラムに移った。参加国の増減やパビリオンのタイプ変更はよくあることで、強いコンテンツをもった万博にしたい」などと述べた。
万博を運営する日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長は、大型重機によるパビリオンの工事で、10月中旬に設定していた期限の延長について「個々の国の事情があり、個別では(延長も)あり得る」と含みを持たせた。25年4月の開幕後の工事も「外側の工事をすると、安全確保上の問題がある。建物内で展示の準備が終わっていないことはあり得る」と柔軟な姿勢を見せた。
参加国間で課題を解決するための運営委員会も発足し、26日に初会合があった。スイスが議長を務め、28人の委員で構成し、開幕後も定期的に会合を開く予定という。スイス政府代表のマニュエル・サルフリ氏は「パビリオン建設の話は出たが、どんなイベントができるかなど実質的な問題を話し合った」などと述べた。【郡悠介、鈴木拓也、戸田紗友莉】
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