認知症の高齢者に相場の10倍以上の価格で不動産を販売したとして、警視庁捜査2課は25日、東京都豊島区南長崎1、職業不詳、山崎和馬容疑者(41)ら男性4人を準詐欺容疑で再逮捕した。
関係先からは、高齢者ら9万人以上の電話番号などが載った名簿や、勧誘マニュアルが押収されたという。警視庁は4人がいわゆる「アポ電」をかけ、判断能力の衰えた高齢者に不動産を販売。2022年下旬から約1年間で、約7億6000万円を売り上げていたとみている。
再逮捕容疑は、23年6月、都内在住の80代女性に相模原市内のアパートの部屋を共同所有する契約を結ばせ、約3400万円をだまし取ったとしている。警視庁は4人の認否を明らかにしていない。
警視庁によると、山崎容疑者らは被害女性と契約を結ぶ約1カ月前に、アパートの部屋を約300万円で購入していた。押収したマニュアルには、資産の有無や知人関係などを細かく聞き出すなど、勧誘時の注意点が記されていたという。【遠藤龍】
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