6月17日、札幌中心部のビルの中にいた人たちが突然喉に違和感を覚えたりせき込んだりして一時避難した騒ぎについて、ビルに入居している会社が「原因は従業員によるクマ除けスプレーの噴射であることが濃厚」と発表しました。
この騒ぎは17日午前10時ごろ、札幌市南2条東3丁目の5階建てのビルで「20人くらいせき込んでいる人がいる」と消防に通報があったものです。
当時ビルの中にいた18人のうち、1階にいた7人と3階にいた10人が喉の痛みや、せきや鼻水、目の痛みなどを訴えましたが、原因は不明のままでした。
その後ビルに入居する会社が、従業員に対し聞き取り調査などをした結果、「一部の従業員がクマ除けスプレーを噴射したことが原因だった」と会社のホームページで発表しました。
会社側の説明によりますと、当時1階屋内のゴミ捨て場で作業中だった従業員4人のうち、1人が不用品として捨てられていたクマ除けスプレーを見つけ興味本位で噴射したということです。
スプレーには中身が入っていて、想像以上の威力に驚いたものの、微量だったためすぐに換気を行い問題がないと判断。4人とも外出しましたが、その後スプレーの成分がビル内に流出し、今回の事案に至ったということです。
従業員は、外出先で事態を知ったものの、名乗り出ることができずそのまま時間が経過してしまったということです。
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