千葉大と墨田区が共同製作した投票済証のイメージ図=東京都墨田区提供

 千葉大は東京都墨田区と連携し、都知事選(7月7日投開票)で投票を終えた同区内の希望者に配布される「投票済証」を製作した。21日に始まった期日前投票から配布されている。

 投票済証は選挙管理委員会が交付する証明書で、同大の墨田サテライトキャンパス(同区)の教員らがデザインした。

 同区とゆかりがある葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景」の「神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)」をモチーフとしたイラストが描かれており、しおりとしても活用できる。イラストは一緒だが、異なる場所に穴が開いた2種類があり、重ね合わせることでイラストが浮かび上がる仕組みになっている。2種類が必要なため、同区は家族や友人同士など、誰かと一緒に選挙に行くきっかけ作りにしたい考え。

 北斎は、現在の同区内で生まれ、区内で過ごしたとされている。同区内の当時の景色を描いた作品も数多く残されている。

 同大は2017年に同区と包括連携協定を締結し、21年には工学部100周年の節目を機に墨田サテライトキャンパスを開設。デザイン研究の新拠点を設置していた。【松尾知典】

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