大野市内の自宅で両親を刺して殺傷したとして、殺人などの疑いで逮捕された30代の男性について、福井地方検察庁は21日、不起訴処分としました。裁判所は男性に対し、強制的に適切な医療を受けさせる必要があるかを判断する鑑定入院を命令しました。
 
大野市の会社員の34歳の男性は2023年12月、大野市内の自宅で両親の首を包丁で突き刺して父親を殺害し、母親に全治54日間のけがを負わせたとして、殺人と殺人未遂の疑いで逮捕されました。男性は2024年1月から6月13日まで鑑定留置されていましたが、福井地検は21日、男性を不起訴処分としました。
 
地検は福井地裁に対して、法律に基づく審判を申し立て、裁判所は男性に心神喪失などの状態で罪を犯した場合に強制的に適切な医療を受けさせる必要があるかを判断する「鑑定入院」を命令したということです。

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