6月22日から国賓としてイギリスを公式訪問される天皇陛下が、19日午後、記者会見に臨まれ、訪問への抱負を述べられた。
国賓としてのイギリス訪問 5年越しで実現
「ご招待いただいた英国政府に対して雅子とともに心から感謝しております。
この間、ご招待をいただいていたエリザベス女王陛下が亡くなられたことは本当に残念なことでした」
陛下のイギリス訪問はエリザベス女王の国葬以来で、国賓として天皇の訪問は1998年の上皇さま以来26年ぶり。エリザベス女王の招待を受け、当初は2020年に予定されていたが、新型コロナの感染拡大などで延期となり、5年越しで実現する。
この記事の画像(27枚)「私たちにとって英国はそれぞれ留学生活を送った思い出の地であることもあり、今回の訪問を楽しみにしています。雅子も英国よりご招待をいただいたことをありがたく思っており、オックスフォード大学で過ごした2年間を懐かしく思い出しながら今回の訪問を楽しみにするとともに、日英の交流の歴史に思いをはせつつ、これまで築かれてきた日英間の友好関係がさらに深まっていくことを願っています」
「また、愛子も高校生の時にイートン校に短期留学した時のことを懐かしく思っており、その時の滞在中の思い出などについて家族に話をすることもあります」
そして、がんを公表し、治療を続けているチャールズ国王やキャサリン妃の体調を気遣われた。
「テムズとともに過ごした日々」
最終日に訪問するオックスフォード大学は、両陛下ともに留学されていた。当時の思い出をこう振り返られた。
「私がオックスフォードに滞在したのは、昭和58年6月から60年10月に至るまで2年4カ月間でした。今でも留学から帰国したあとにまとめた研究論文を読み直すと、テムズとともに過ごした日々の記憶がありありとよみがえってきます。
テムズ関係の資料集めに奔走したこと、多くの方々のご指導やご協力をいただいたこと、研究で疲れた私を癒してくれたテムズの緩やかな流れと周囲の美しい景観。テムズを見ながら川沿いをジョギングした日々など、数え上げたらきりがありません」
両陛下は、22日に政府専用機で出発し、25日には王室の伝統にのっとった歓迎式典や国王夫妻主催の晩餐会などが予定され、29日に帰国される。
(「イット!」6月19日放送より)
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