建設が進む大阪・関西万博の会場=大阪市此花区で2024年3月11日、久田宏撮影

 日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長は18日、博覧会国際事務局(BIE、本部・パリ)のオンライン総会で、建設が遅れている海外パビリオンについて「内装や展示を含む必要な準備を開幕までに終える必要がある」と述べた。一部の参加国から、2025年4月の開幕に間に合わないとの声が上がっていたが、会場アクセスやスペースの問題から、開幕後の工事は認めない方針だ。

 協会は大型重機を使った工事の期限を10月中旬に設定している。石毛氏は総会で「スケジュールを守れない国は、すぐに協会に相談してほしい」と呼びかけた。自前でパビリオンを建設する国には、内装を含めた工事が開幕に間に合うかを6月中に確認するとし、間に合わない国には、協会が用意する共同入居型に移行してもらうなど対応を協議するという。

 協会は参加国を対象とした「国際参加者会議」を25、26両日に奈良市で開催。パビリオン運営の実務に関する情報提供を行うほか、必要な手続きを案内する個別相談窓口を設ける。【高木香奈】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。