リニア静岡工区を巡り、大井川の水量と水質の恒久的な担保を求めた長谷川寛彦・菊川市長=菊川市役所で2024年6月18日午前10時10分、山田英之撮影

 リニア中央新幹線静岡工区を巡り、静岡県菊川市の長谷川寛彦市長は18日、定例記者会見で「大井川の水量、水質の恒久的な担保が大事。地域住民が安心できるように進めてほしい」と求めた。

 菊川市はリニア静岡工区着工の鍵を握る大井川流域10市町の一つ。岐阜県瑞浪市のリニアトンネル工事現場付近で井戸などの水位が低下した問題で、JR東海から岐阜県への報告が遅れたことについて、長谷川市長は「JR東海はどうしてこうなったのか検証して、今後ないようにしてほしい」と苦言を呈した。

 また、静岡工区の工事で悪い影響があった場合の補償に関して「(悪影響を受けた)こちらが因果関係の立証をさせられることがないようにしてほしいと、いろいろな首長が会議で言っている。だからこそ国が関与して(水量と水質を)守ってもらいたい」と期待した。【山田英之】

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