2024年度沖縄タイムス伝統芸能選考会「箏曲の部」最高賞の選考が17日、那覇市のタイムスホールで行われた。全審査終了後、結果が発表され、受験者7人のうち6人が入賞を果たした。

 高校教員の神谷優雅さん(27)は合格発表の掲示で自分の名前を確認し、「やったー」と歓喜の声を上げた。2度目の挑戦で突破し「昨年は慢心が集中力不足を招いた。自信があっても駄目で、今回はしっかり集中することを意識した。本当にうれしい」と喜びを語った。

 【選考評=末吉弘子選考委員】課題曲の「七段菅攪」は新人賞、優秀賞を経ての集大成で基本の奏法が入っている難曲です。右手奏法、左手の技法を上手にこなすことで良い音色ができます。今回は全体的にうまく弾きこなしていたと思います。

 昔節の「暁節」は音域が広い曲です。こちらも皆さん、十分に弾きこなしていて音色も大変良かったです。全体的によく勉強されていました。

 入賞者の皆さん、おめでとうございます。さらなる研さんに向けては日頃から弾き込み、歌い込んで箏曲が好きになることが大事です。精進を期待しています。

 入賞者は次の通り。

 (敬称略、受験番号順)

 與儀亜衣林(38)=北中城村▽瀬名波恵子(64)=石垣市▽砂川希歩(20)=宮古島市▽宮城裕樹(51)=豊見城市▽神谷優雅(27)=名護市▽宮城桃花(23)=豊見城市

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