火花と煙が出た休憩室天井の照明器具。焦げた跡が残る=日本原子力研究開発機構提供

 日本原子力研究開発機構(茨城県東海村)は17日、核燃料サイクル工学研究所の再処理廃止措置技術開発センターで、管理事務棟2階の休憩室天井の照明器具から火花と煙が出たと発表した。消防に通報し、火災と判断された。放射線管理区域外で、放射性物質の漏えいやけが人は確認されていない。

 機構によると、17日午前6時55分ごろ、出勤した従業員が照明のスイッチを入れた際に、電流を制御する安定器(縦5センチ、横20センチ)と呼ばれる部品から火花と煙が発生したのを確認し、消防に通報した。

 この照明は1976年ごろに設置され、火災当時、節電のため蛍光管が外されていた。機構で発火原因を調べている。茨城県庁で会見した同センター技術部の北尾貴彦次長は「深くおわびしたい。再発防止のため、早期に対応を図りたい」などと話した。【寺田剛】

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