沖縄県内の料理人が和、洋、中華、琉球料理のジャンルを超えて腕を競う「シェフ・オブ・ザ・イヤー・オキナワ2024」の決勝が16日、那覇市の沖縄調理師専門学校で開かれた。同校で日本料理の講師を務める滿尾(みつお)拓人さん(37)が、2代目のグランプリに輝いた。

 経験10年以上の料理人が対象で42人がエントリー。3月下旬の書類審査を皮切りに、2度の試食審査を勝ち抜いた3人がグランプリを目指して腕を振るった。昨年の決勝進出者が2次予選で敗退するなど、波乱の展開だった。

 日本料理が専門の滿尾さんは、県産モズクを使った前菜や県産牛タンと新ショウガの炊き込みご飯、島豆腐の羽二重餅を提供。牛タンの調理には洋食の技法を用いた。「レシピ案が出ないときは自分の未熟さを感じたが、応援者の声を励みに乗り越えることができた。将来は自分の店を構えたい」と笑顔を見せた。

 大会は沖縄食文化の発展や飲食産業の活性化、料理人の育成が目的。小林光栄実行委員長は「シェフたちの料理に対する真摯(しんし)な姿勢が花開いたと思う。来年も開催したい」と話した。(社会部・末吉未空)

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