2017年の記録的な大雨で浸水被害をもたらした秋田市を流れる古川について、流域にポンプ場や樋門を設置する工事の着工式が行われた。

2017年7月の記録的な大雨では、雄物川が氾濫したほか、秋田市の雄物川支流である古川流域でも住宅が浸水するなど甚大な被害が出た。

こうしたことから、国と秋田県、それに秋田市が、古川の治水対策を総合的に行っていくことになり、16日 関係者 約70人が集まって着工式が行われた。

古川は、秋田市四ツ小屋から牛島までの約9.6キロを流れる市の管理河川で、今回の事業では、国が水害時の防災拠点となる「河川防災ステーション」を、県が「猿田川樋門」を、そして、秋田市が古川の水位が上がった際に雄物川に排水するポンプ場などを整備する。

佐竹知事は「今後も県民の安心安全な暮らしを守ることができるよう、水災害リスクの低減に向けて防災・減災対策を推進していくので、理解と協力をお願いしたい」とあいさつした。

5つの施設の総事業費は約178億円で、2026年度までにすべての施設の稼働を目指す。

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