那覇市は2027年度にも性の多様性を尊重する社会の実現に向けて条例を制定する。浦添市と県に続き県内の自治体では3例目となる。14日の同市議会で、島袋久枝総務部長が普久原朝日議員の一般質問に答えた。

 同市は条例の制定について、LGBT理解増進法が施行されるなど、性を含めた多様性を尊重する社会的な機運が高まっていると説明。条例の内容は全国や他自治体の事例を参考にしながら検討を進める。本年度に開催される男女共同参画会議で協議を始める予定。

 同市は15年、多様な性は人権として尊重されなければならないことを理念を掲げる「性の多様性を尊重する都市・なは宣言(レインボーなは宣言)」を発表。翌16年には市パートナーシップ登録を開始した。

 22年には、LGBTQなどのカップルとその子どもなど3親等以内の近親者を家族として登録する「那覇市パートナーシップ・ファミリーシップ制度」を県内で初めてスタートさせた。(社会部・玉城日向子)

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