警視庁=米田堅持撮影

 東京・明治神宮外苑の再開発事業を巡り、神宮第2球場(東京都新宿区)の解体工事現場で落書きしたなどとして、警視庁公安部は14日、環境問題活動家の30~60代の男性5人を偽計業務妨害容疑などで書類送検した。再開発に反対するために落書きしたとみられる。

 5人の書類送検容疑は2023年7月12日未明、神宮第2球場の解体工事現場に設置されたパネル31カ所に、スプレーで「皆の神宮外苑 守ろう」などと落書きし、業者の業務を妨害したとしている。

 うち3人は23年10月17日未明、再開発事業者の一つである伊藤忠商事の東京本社(港区)敷地内で、建物の壁やオブジェ4カ所に「木を切るな」などと落書きした暴力行為等処罰法違反(集団的器物損壊)の疑いでも書類送検された。

 警視庁は5人の認否を明らかにしていない。5人は同じグループで活動し、うち4人はフランスや米国などの外国人だった。

 明治神宮外苑の再開発事業は23年3月に着工し、伊藤忠商事と三井不動産、明治神宮、日本スポーツ振興センター(JSC)の4者で進めている。事業に伴い中高木743本を伐採することなどから、計画に反対する声が市民団体や著名人らから上がっている。【木下翔太郎】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。