梅雨前線や前線に流れ込む湿った空気の影響で、沖縄本島地方は14日午前、各地で大雨や雷に見舞われている。気象庁は同日午前10時半に豊見城市と糸満市付近で約110ミリ、同40分に南風原町と八重瀬町付近で約110ミリの記録的短時間大雨情報を発表した。道路の冠水が相次いでおり、走行中の車が迂回(うかい)したり、立ち往生したりする様子が見られた。

沖縄県内各地で激しい雨が降る中、多くの落雷が確認された=10日午前10時過ぎ、沖縄県浦添市(銘苅一哲撮影) 14日午前10時45分の雨雲の動き(気象庁のHPから)

 沖縄県と沖縄気象台は同日午前10時半現在、那覇市、南城市、豊見城市、糸満市、八重瀬町、南風原町の6市町に土砂災害警戒情報を出している。那覇市、糸満市、豊見城市、西原町、南風原町が避難指示、浦添市と南城市が高齢者等避難を出している。

 気象台は沖縄本島中南部各地に大雨警報(土砂災害)(土砂災害・浸水害)や洪水警報、本島北部国頭地区に大雨警報(土砂災害)を発表中。大気の状態が非常に不安定となっており、雨雲の発達の程度によっては、警報発表の地域が広がる可能性がある。

 気象台は15日にかけて、雷や竜巻などの激しい突風に注意するよう呼びかけている。

突然の大雨で冠水する道路=14日午前10時すぎ、西原町内      

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