学校(写真はイメージ)=ゲッティ

 愛媛県新居浜市の市立小学校で5月、2年生の男子児童が転倒して頭蓋骨(ずがいこつ)骨折などの重傷を負った事故で、市教育委員会が県教育委員会に事故を報告したのは発生から10日後で、速やかに報告しなかったとして県教委から口頭指導を受けていたことが13日、県教委への取材でわかった。

 事故は5月24日に発生。児童は嘔吐(おうと)などの症状があったが、学校が救急車を呼んだのは事故の40分後だった。市教委は事故当日、学校から児童が救急搬送されたと報告を受けていたが、詳細な経緯は把握しておらず、後日、児童の母親からの連絡で事態を把握した。

 県教委によると、市教委から報告があったのは6月3日。文部科学省の指針では、重篤な事故が起きた場合、市町村教委に対し、各都道府県教委に速やかに報告することを求めている。県教委は、指針に反しているとして同日、新居浜市教委を口頭で指導した。

 今回の事案を受け、県教委は6日に県内の各市町教委に対し、事故への適切な対応や速やかな報告を求める通知を出した。【広瀬晃子】

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