内田容疑者らが女子高校生を転落させたとされる神居大橋=旭川市で2024年6月12日、後藤佳怜撮影

 北海道留萌(るもい)市の女子高校生(17)が橋から川に落とされ殺害された事件で、殺人などの疑いで逮捕された旭川市の無職、内田梨瑚(りこ)容疑者(21)らが高校生を車に乗せて現場に向かう途中で、逃げようとした高校生に暴行を加えていたことが13日、捜査関係者への取材で判明した。

 捜査関係者によると、内田容疑者らと高校生は4月18日夜に留萌市内の「道の駅るもい」で待ち合わせ、車で移動。旭川市内のコンビニエンスストアに立ち寄った際、高校生は大声を上げて逃げようとしたが、内田容疑者に阻止された。その後、店舗外で暴行を受ける様子が、付近の防犯カメラに映っていたという。

 また、内田容疑者と高校生が事件前にSNS(ネット交流サービス)のダイレクトメッセージで連絡を取り合い、4月18日に初めて会ったとみられることも判明。北海道警は2人が知り合った経緯を調べている。

 道警によると、内田容疑者らは4月18日夜、高校生を呼び出し、車で監禁。留萌市から旭川市へ連れて行き、翌19日に同市内のつり橋から約10メートル下の川に転落させ、殺害したとされている。遺体は5月下旬に石狩川で見つかり、死因は溺死だった。

 事件を巡っては、内田容疑者ら10~20代の男女4人が監禁や恐喝、不同意わいせつなどの疑いで逮捕されている。【伊藤遥、後藤佳怜】

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