昇任試験の問題を漏らしたとして、書類送検された岡山県警の元警視正が取り調べ前に捜査方針などを教えられたとして、取り調べ責任者だった警視正を国家公務員法違反の疑いで告発したことが関係者への取材で分かりました。

関係者によりますと、元警視正は2023年12月、試験問題漏えいに関しての取り調べ責任者となる首席監察官だった50代の警視正から「事件として着手する」と口頭で告げられ、取り調べの予定日を伝えられたということです。

こうした情報は、職務上知り得た秘密の漏えいにあたるとして、元警視正は、国家公務員法違反の疑いで、首席監察官だった警視正を告発し、岡山地検は6月16日に告発を受理しています。

弁護士によりますと、「捜査に対する国民の信頼を損なう行為の上、捜査情報漏えいの結果、元警視正を強い不安に陥れた」としています。元警視正は岡山県警の交通部長だった時に行われた去年の昇任試験で問題を部下に教えたとして、2024年1月、国家公務員法違反の疑いで書類送検され、3月に起訴猶予処分となっています。

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