建物内部の気温を下げる効果を持つ鏡面の素材で覆われたガスパビリオン=大阪市此花区の大阪・関西万博会場建設地で2024年6月11日、妹尾直道撮影
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 2025年大阪・関西万博に出展する「ガスパビリオン」の建設現場が報道関係者に公開された。最も高い部分で約18メートルある三角形の輪郭が特徴で、建物内部の温度を下げることができる鏡面素材で覆われている。

 日本ガス協会が出展する。「化けろ、未来!」をコンセプトにしており、子どもたちがおばけのキャラクターと一緒に環境や脱炭素の重要性を体験できる内容になっている。

 パビリオンを覆っているのは、地表の熱を宇宙に逃がす「放射冷却」の原理を応用した特殊なフィルム素材。11日の報道公開では、屋外に比べて建物内部の気温が約4度低い様子が示された。夏場には冷房に使う電力を半減できるという。

 工事を担当する奥村組によると、外膜を覆う作業などを終えて工程の58%まで工事が進んでいる。建物は10月末に完成する予定。【妹尾直道】

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