旧統一教会の高額献金をめぐり、元信者が「賠償請求を行わない」と署名した念書の有効性が争われた裁判で、最高裁は当事者の主張を聞く弁論を開いた。

旧統一教会の元信者だった高齢女性は、違法に約1億円を献金させられたとして、教団側に賠償を求めたが、一審と二審は、女性が「賠償請求を行わない」とする念書に署名していたことから、訴えを退けた。

女性は裁判中に亡くなったが、遺族が「高齢で十分な判断能力はなかった。念書は無効だ」と主張し、上告していた。

最高裁で開かれた10日の弁論で、女性の遺族は「実態を明かし、被害を回復させてください」と訴え、一方の教団側は「念書は有効だ」と反論した。

結論を変更する際に必要な弁論が開かれたことで、教団側の勝訴が見直される可能性がある。

判決は7月11日に言い渡される。

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