32年前、福岡県飯塚市で女の子2人が殺害されたいわゆる「飯塚事件」で、2度目の再審請求が福岡地裁に棄却されたことを不服として、弁護団が10日、福岡高裁に即時抗告しました。

1992年、福岡県飯塚市で、当時、小学生の女の子2人が連れ去られ殺害された「飯塚事件」では、2006年に久間三千年元死刑囚の死刑が確定し、2年後に執行されました。

2度目の再審請求で弁護団は、女の子2人を最後に目撃したとされる女性が証言を翻したことなどを訴えましたが、福岡地裁は「一貫した記憶に基づく証言とは考えられない」として、6月5日に請求を棄却しました。

弁護団は「死刑制度の根幹を揺るがしかねないという思惑に縛られ、貴重な証言の価値を認めようとしなかった」と強く反発し、10日、福岡高裁に即時抗告しました。

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