兵庫県相生市で去年、男子中学生が自殺した問題で、第三者委員会はいじめと自殺との因果関係を認めました。
また学校の体制や教員について「いじめで苦しむ生徒は救われないだろう」などと対応を問題視しました。
相生市立の中学校で去年3月、男子生徒が自殺を図り、翌日、死亡しました。
学校は生前、男子生徒へのいじめを把握し、教育委員会に2回報告をしていましたが、「重大事態」と認定されたのは、生徒の死亡後でした。
きょう、第三者委員会が調査結果を公表し、同級生などから、長期間にわたって「死ね」「きもい」などの暴言やうずくまるほどの殴る・蹴るの暴力、羽交い絞めにされて首を絞められるなど少なくとも36件のいじめがあったと認定ました。
そのうえで、「自死に至ったのは、いじめが主たる要因であった」などとして、いじめと自殺との因果関係を認めました。
さらにいじめが日常的になっていった要因として、学校がいじめ対応に脆弱な体制で、教員に問題を矮小化する心理があり、このような学校ではいじめで苦しむ生徒は救われないだろうと指摘しています。
教育委員会は「報告書の内容を真摯に受け止め、再発防止に取り組みたい」としています。
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