愛媛県は7日、松山市沖の離島「中島」で、特定外来生物「ヌートリア」が確認されたと発表した。同県での確認は初めて。
ヌートリアは南米原産の大型ネズミ。県によると、中島の同市神浦の沿岸部で5月31日、ヌートリアとみられる動物が海面を泳ぐ姿を市民が発見し、写真と動画を撮影して市に提供した。県生物多様性センターらが確認した結果、6月4日にヌートリアと断定した。
ヌートリアは、捕獲できていないため性別は不明。他の目撃情報や農作物への被害などは確認していない。2016年と22年にも同市内で生体や死がいの目撃情報が計3件あった。県は「目撃したらすぐに連絡してほしい」と呼びかけている。
ヌートリアは希少植物を食べることなどによる生態系への影響が懸念され、農業被害も引き起こす。関係者によると、見た目が可愛く、人が近付いても平気な個体が多いため、餌を与えてしまう人もいるという。【広瀬晃子】
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