女性の遺体が発見されたマンション=大阪府枚方市で2024年5月18日午後9時24分、三村政司撮影

 大阪府枚方市のマンションで5月、住人の女子大学生(19)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された無職、西光勝容疑者(26)=兵庫県明石市=が事件前に包丁を購入して女子大生宅に持ち込んでいたことが判明した。容疑者は、この包丁で事件に及んだと府警に説明。府警は容疑者の強固な殺意を示す証拠とみている。

 捜査関係者が明らかにした。女子大生は5月18日、マンション3階の自室で倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認された。近くには血のついた包丁が1本落ちていた。

 府警の捜査で、西光容疑者が4月、この包丁を量販店で購入していたことが判明。西光容疑者は逮捕後の調べに「女子大生を殺害するのに使った」と説明したという。女子大生の遺体には50カ所以上の刺し傷などがあった。多くは抵抗した際にできた傷で、西光容疑者が執拗(しつよう)に切りつけたとみられる。

 捜査関係者によると、西光容疑者は消費者金融で数百万円の借金があったが、女子大生には内緒にして交際していた。事件時は借金の一部の返済期限が迫って困窮していたという。

 西光容疑者は遺体が発見される前に大阪市内のホテルから「宿泊料金が払えない」と110番。訪れた捜査員に「人を殺した。彼女を刺した」と説明したことから事件が明らかになった。【林みづき、斉藤朋恵】

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