中部電力が東邦ガスと受注調整を繰り返した問題で、中部電力は2024年5月、調整を黙認したとして元副社長を提訴していましたが、損害賠償の請求額が弁済されたことから訴えを取り下げると明らかにしました。
中部電力と子会社の中電ミライズは、2016年からおよそ4年半にわたり、企業向けのガスの販売でライバルの東邦ガスと、受注を割り振るなどの事前の調整を繰り返したとして、公取からあわせて2678万円の課徴金納付命令を受けました。
中電は5月29日、当時販売カンパニーの社長を務めた清水成信元副社長に違法行為を認識しながら是正しなかった責任があるとして、約7000万円の損害賠償を求める訴えを起こしていました。
その後、清水元副社長と実際に受注調整をしていたとされる元執行役員から、6日までに損害賠償請求額の全額が弁済されたことから、中電は早ければ7日にもこの訴えを取り下げると明らかにしました。
中電は「コンプライアンスの更なる徹底に努めてまいる」とコメントしてます。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。