世界遺産の姫路城=兵庫県姫路市で2021年10月27日、本社ヘリから

 姫路城管理事務所(兵庫県姫路市)は16日、2023年度の入城者数を発表した。総数は前年度比約5割増の147万9567人で、新型コロナウイルス感染拡大前の19年度の95・6%まで回復した。全国的なインバウンド(訪日客)の増加傾向を受け、入城者のうち外国人は過去最多の45万2300人となり、初めて30%を超えた。

 23年度は世界遺産登録30周年の記念事業が相次いだことも増加につながった。同事務所は「外国人観光客の間で歴史的な建物や風景への人気が高まっていることや円安傾向もあり、今後も外国人の増加が見込まれそうだ」としている。

 入城者数は「平成の大修理」を終えた15年度に過去最多の286万7051人を記録。コロナ禍の20年度は39万人余りに落ち込んだ。入城者のうち外国人の人数は外国語のパンフレットを受け取った数でカウントしている。【村元展也】

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