鹿児島県警が疑惑に揺れている。
警察の内部資料を漏えいした疑いで逮捕された元幹部。
明らかにしたのは、県警トップによる不祥事の隠ぺい疑惑だった。
渦中のトップは、どう答えたのだろうか?
6日朝、迎えの車に乗り込もうと官舎から出てきたのは、鹿児島県警のトップ、野川明輝本部長。
記者の呼びかけに答えるどころか、報道陣を見ようともせずに車に乗ってしまった。
野川本部長が無言を貫いているのは、県警の警察官が起こしたとされる不祥事の隠ぺいを図ったのではないかという疑惑について。
そもそもの発端は、2023年12月に起きた枕崎署の署員によるトイレでの盗撮事件。
当時、この署員は検挙されず、事件が表面化することはなかった。
このほか、別の警察官によるストーカー事案も発覚したものの、やはり公表されなかったという。
こうした内部の不祥事を、本田尚志前生活安全部長(60)が、2024年3月に県警を定年退職後、報道機関に告発した。
すると、本田前部長は警察の内部資料を漏えいしたとして、5月31日、国家公務員法違反の疑いで逮捕された。
県警幹部の1人だった本田容疑者の逮捕について、野川本部長は5日の県議会で、「元幹部が逮捕されるという事案が明らかとなり、県民の皆さまに大変、不安とご迷惑をお掛けしていることについておわび申し上げます」と陳謝した。
「初心に返り、職員一丸で取り組む」とも述べた野川本部長。
ところが、この発言から約1時間後、当の本田容疑者の口から“野川本部長が率先して不祥事の隠ぺいを図っていた”という衝撃的な発言が飛び出した。
本田容疑者:
野川本部長が「最後のチャンスをやろう」「泳がせよう」と言って不祥事を隠ぺいしようとする姿にがく然とし、失望しました。
公益のために警察内部の情報を流出させたとして、勾留の取り消しを求めていた本田容疑者。
しかし、この請求は裁判所によって6日までに却下された。
県警トップの本部長は、本当に警察官の不祥事を隠ぺいしていたのか?
真相解明が求められる中、渦中の本部長は午後になっても一切答えることなく報道陣の質問を振り切った。
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